暑-----い、夏!!
強い日差しにクラっとしたこと、ありますよね。
近年は5月頃から気温が高い日が増えています。先日の春の運動会も、5月にもかかわらず真夏のような日差しと気温。炎天下の下で走り回る子ども達。要注意なのは熱中症です。
夏に限らず気をつけなければならない熱中症について、まとめました。
もくじ
熱中症とは
熱中症とは、高温・多湿の環境により、うまく体温調節ができなくなる病気のこと。
熱中症になる原因
人の身体は、常に体温が約37℃に保たれています。ところが高温多湿で大量の汗をかくと、体の水分やナトリウム(塩分)のバランスが崩れたり、体温調節をうまくおこなうことができなくなり、様々な症状が現れます。これが熱中症です。
代表的な症状
軽いめまいなど軽度な症状から、意識障害などの重篤な症状に発展する場合もあります。次のような時は熱中症を疑いましょう。
- のどの渇き
- めまい、立ちくらみ、失神
- こむら返り
- 頭痛、吐き気倦怠感
こんな時は危険!すぐに病院へ!
- 汗をかかなくなる
- 高熱がでる
- 顔が真っ青になる
- 意識障害があり、呼びかけに反応しない
他にも、何かおかしい・自力で水分補給できない等の症状がでた時は、急いで病院へ行きましょう!
熱中症に効果の高い予防法3つ
様々な方法がありますが、熱中症対策としてとくに効果が高いのが次の3つ。
- こまめな水分補給
- 風通しのよい服装
- 規則正しい生活と食事で体力づくり
それぞれ詳しく説明します。
こまめな水分・塩分の補給がとにかく大事!
人は体の熱を放散するために汗をかきまます。汗をかくことで体の外へ水分・塩分が排出されます。屋内・屋外にかかわらず、こまめな水分補給をしましょう。
熱中症予防によい飲み物
【普段の生活の中で】
水やカフェインを含まないお茶(麦茶など)が最適です。塩分を含む飴などを一緒に食べるのもおすすめ。
【スポーツする時】
塩分・糖分を適度に含んでいる、スポーツ飲料がおすすめです。
水分補給の目安
のどの渇きを感じる前に、少量ずつ、こまめに飲む事が大切。スポーツ時は、15~20分ごとに休憩し、その都度100ml程度の水分をとると良いです。
熱中症予防にむかない飲み物
【アルコール類】
暑い日にビール!!は美味しいのですが、アルコールには強い利尿作用があります。飲んだ量以上の水分を排泄させるため、熱中症予防にはむきません。
【カフェインを含むお茶・コーヒー】
飲み過ぎなければかまいませんが、水分を排出する利尿作用があるため熱中症予防にはあまりむきません。
【甘いジュースや炭酸飲料】
⇒少量で満足し、摂取量が不足しがち。糖分の摂りすぎにもなり、よくありません。
熱中症予防に経口補水液はいらない
効率的に水分が補給できる経口補水液。ですが、日常的に飲むことはおすすめしません。塩分・糖分の量が多く含まれているため。摂取しすぎになってしまうのです。普段は水やお茶、スポーツ飲料を飲み、万が一熱中症になってしまったら経口補水液で迅速に水分補給しましょう。
風通しのよい服装で涼しくすごそう
外気からの熱の吸収を抑え、体の熱をスムーズに発散させることが大切です。着る服の素材・色などで、ずいぶん変わりますよ。
熱中症予防におすすめの素材・色
綿や麻、吸水性・速乾性のあるポリエステル素材が適しています。
各メーカーで、クール素材とうたった衣類もたくさん販売されていますね。
衣服の色は、白・淡い色の服が適しています。黒や紺など、濃い色は日差しや熱を吸収しやすいので避けましょう。
ゆったりした服装をしましょう
首周りがゆったりしたもの、お腹をしめつけないデザインを選びましょう。ストッキングはキツすぎないものを。
小物の活用もおすすめ
日傘、帽子、薄手のストールなどを活用し、直射日光を避けましょう。
夏は体力勝負!規則正しい生活と食事を
体調が悪い、寝不足な人。小さいお子さんやご高齢の方など、体力が弱い方は特に注意が必要です。次のような点を意識し、熱中症に負けない身体づくりを心がけましょう。
- 1日3食バランスのよい食事をとる
- 夜ふかしせず、しっかり睡眠をとる
- 規則正しい生活をする
- ウォーキングなどの軽い運動で体力づくりをする
筋肉は体液のリザーバー
筋肉には体液(水分)がたくさん含まれており、体液のリザーバーの役割をしています。反対に、水と油はなじまないため、脂肪には体液が含まれません。筋肉をつけることも、熱中症予防に有効なんですね。
家族で熱中症予防について話合おう
熱中症予防には、一人ひとりが日ごろから意識をもって対策することが大切。お子さんとも普段から話をしておくといいですね。
絵本を活用してお子さんの理解を深めよう
「どうしてねっちゅうしょうになるの?」という絵本には、小さいお子さんでも理解しやすいよう、とても分かりやすく書かれています。しかし、絵本だからと侮るなかれ!熱中症とはなにか、予防のしかた、熱中症になってしまったときの対策法など、これを読むだけで十分な知識がつきますよ。
さらに詳しく知りたい時は
もっと詳しく知りたい!という方には「熱中症対策マニュアル」がおすすめ。熱中症の基礎知識や予防法、応急処置などについて、とても詳しく書かれています。マンガや図解もふんだんに使われているのでとっても読みやすいですよ!